今回は死霊のしたたりを紹介します。
本作は、ホラー映画を多く手掛けた、
スチュアート·ゴードンの初映画監督作品で
あり、80年代のスプラッターブームを牽引
した、一つの映画でもあります。
血がドバトバ吹き出す、はらわたが飛び出
出る…グロテスクでスプラッタ-な映画
ですが、そこにユーモアさもあ
るので、楽しい映画です。
また、後年のペンデュラムで見られたよう
な、変態的な描写も多く、エロチックな描写
も楽しめます。
それでは詳しく紹介していきます。
1.死霊のしたたりあらすじ紹介
チューリッヒ大学病院。
グルーバー博士の研究室から悲鳴が上がり、
現場に警官らが駆け付け、
研究室の扉を蹴破る。
そこには苦しみもがくグルーバー博士と、
“生命徴候のテスト中だ!”と言うハーバー
ト・ウェストがいた…
グルーバー博士は目や口から血を垂れ流す
と、その場で死亡する…
ウエストは人殺し呼ばれされるが、
ウエストは“蘇生させたんだ”と呟くのだっ
た…
ミスケトニック・メディカル・スクールの
病室の一室で、医師たちの懸命な蘇生処置も
虚しく、一人の中年女性が死亡する…
医学生のダン・ケインは、
女性の死体を死体安置所へと運ぶ中、
死体安置所では脳外科医のヒル博士が、
死体を使って、脳幹を調べるための解剖を行
っていた…
そこへ、
グルーバー博士の下で研究を行っていた
ハーバート・ウエストが来訪。
グルーバー博士と似たような研究を行ってい
る、ヒル博士の研究室に入ることとなった…
その後、
ウエストはルームメイトを募集していた、
ダンの自宅を訪れ、ダンの自宅に同居するこ
とになったが、ウエストが同居してから、
ダンの婚約者メイガンが可愛がっていた猫
のルーファスがいなくなり、メイガンはダン
と一緒にルーファスを探すうちに、
ウエストの部屋に侵入してしまうが、
部屋の中にあった冷蔵庫の中に、
既に亡くなっているルーファスの死骸を発見
する…
そこへウエストが現れ、
メイガンとダンは、ウエストが猫を殺したの
だと疑いをかけるが、ウエストは“猫は既に
窒息死していた”と二人に説明。
そんな中、
ダンはルーファスの死骸が入っていた冷蔵庫
の中で、緑色の光を放つ“謎の液体”を発
見。
ウエストにこれは何かと問い詰めるが、
ウエストが回答することはなかった…
深夜、
動物の叫び声を聞いてベッドから飛び起きた
ダンは、叫び声が聞こえる自宅地下へと移
動…
そこで、
死んだはずの猫のルーファスが、
ウエストに襲い掛かっている光景を目にし、
ウエストからルーファスを引き離すと、
ルーファスを殺す…
ここで、ウエストはダンに死体を蘇生させる
ことが出来る血清を、発明したことを告白…
翌日、
ウエストに協力を依頼されたダンは、
ウエストを死体安置所に忍び込ませると、
人間の死体を使った蘇生実験を開始する…
比較的に、状態の良い死体に血清を投与する
が、効果は無し…
二人は諦めかけるが、
突然、血清を投与した死体が蘇生し、
死体安置所内で大暴れを始める…
噂を聞きつけたホルジー学長が、
死体安置所へとやって来るが、
ホルジー学長は、蘇生した死体によって惨殺
されるのだった…
慌てたウエストとダンは、
ホルジー学長へ血清を投与するが、
ホルジー学長も、狂暴化した状態で息を吹き
返す…
ホルジー学長は、ヒル博士の研究室に隔離さ
れるが、ヒル博士はウエストが死体を蘇生さ
せる血清を発明したのだと気付き、
ウエストから血清を奪おうとする…
だが、ウエストの返り討ちに遭い、
ヒル博士は首を切断され惨殺される…
ウエストは興味本位で、
切断したヒル博士の頭部と胴体に血清を投与
するが、それが更なる悲劇を生み出すことと
なる…
2.死霊のしたたりキャスト・スタッフ紹介
日本公開日:1987年3月14日
上映時間:85分
監督:スチュアート・ゴードン
脚本:スチュアート・ゴードン
製作:ブライアン・ユズナ
原作:H・P・ラヴクラフト「死体蘇生者ハーバート・ウエスト」
主演者:
ジェフリー・コムズ → ハーバート・ウエスト 役
ブルース・アボット → ダン・ケイン 役
バーバラ・クランプトン → メイガン 役
ロバート・A・バーンズ → ホルジー学長 役
デヴィッド・ゲイル → ヒル博士 役
※トリビア
・ハーバート・ウエストを演じたジェフリ
ー・コムズは、本作を機に名が知れるよ
うになった。ちなみに、当ブログで紹介
したペンデュラムにも、個性的な役柄で
出演してます…
3.死霊のしたたりの感想やネタバレなどを紹介
(注意ネタバレも含みます!!まだ未見の方は要注意です!!!)
3-1.死霊のしたたりの感想
80年代のスプラッター映画を代表する作品
だけあって、序盤のシーンから濡れた新聞紙
みたいな肌色のグルーバー博士が、
目と口から大量の血を流すシーンから始ま
り、ダンの恋人メイガンのS〇Xシーンな
ど、グロありエロありで、最初の掴みから
テンションが高いです。
また、ただグロテスクでエロティックなので
はなく、蘇生薬を使った死体が大暴れするシ
ーンなんかは、ホルジー学長の胸ぐらを死体
が鷲掴みにし、上に持ち上げながら腰を振
る、お下劣な笑いシーンもあるので、
ホラー・コメディーとしての側面もある映画
です。
ただ、少しご都合主義に思えたのは、
血清を投与された死体は、
ほとんどが理性を失い狂暴化するのに、
何故、ヒル博士だけが狂暴化せずに
理性を保てたのか…
その後のドタバタ劇を展開するためのご都合
主義にしか感じられなかったが、
頭と胴体を切り離されたヒル博士が、
胴体を奴隷代わりに、頭部が命令を
出し、胴体をコキ使ってる描写は、
ヒル博士が2体の生物に生まれ変わった
ようで、面白いシーンでした。
そこからは、
物語のテンポも加速し、
ヒル博士の内に秘めた変態性が解放…
秘かに想いを寄せていたメイガンに、
色々と変態的行為を行いながら、
血や内臓が噴き出す、
グロテスクでスプラッターな描写が展開
されます。
エロありグロ満載で、
鑑賞後には不思議と一石二鳥な気分になれ
る、スプラッター映画です。
3-2.死霊のしたたりの評価
3.5/5点中
当時、レンタルビデオ店で本作のビデオを
目撃した時は、あまりにもパンチの効いた
ビデオのパッケージから、“一生観ることは
ないだろう…”と思っていた…
確かに、
ビデオのパッケージ通り、
血や肉が飛び散り、内臓が飛び出す
グログロな映画であることに間違いはない。
だが、決して本作はそれだけの映画ではな
く、エロあり、お下劣なコメディー要素も
あるスプラッター映画です。
上映時間も85分なので鑑賞しやすく、
終盤にかけて物語のテンポも一気に加速
していくので、かなり面白いはずです。
3-3.死霊のしたたりのパチモン映画 新・死霊のしたたりを紹介
新・死霊のしたたりは、
死霊のしたたりの製作を担当した、
ブライアン・ユズナによって監督されまし
た。
死霊のしたたりとは全く関係のない作品で、
原題はSIRENT NIGHT DEADLY NIGHT4
(悪魔のサンタクロース4)になります。
なぜ、日本版のタイトルに新・死霊のしたた
りと言ったタイトルが付けられたのかは不明
ですが、かなりややこしいことをしてくれた
ものです…
因みに、新・死霊のしたたりは、
当ブログで紹介済みなので、
興味があればこちらもご覧下さい👇
3-4.死霊のしたたりのフィギュアを紹介
こちらはNECAから発売された、
死霊のしたたりより、
ハーバート・ウエストと首を切断された
ヒル博士のフィギュアです。
昔のNECAのフィギュアと違って、
フィギュアのコスチュームには布が使用され
ていて、フィギュアと言うよりは、ドールに
近いです。
付属パーツとして、
ヒル博士の首の切断に用いた
スコップ、猫のルーファス、血清が入った注
射器と血清入りの瓶が入っています。
全高は18cmほどなので、
お部屋のディスプレイにピッタリです!!
4.死霊のしたたり/こんな方にオススメ
ホラー映画、スプラッター映画がお好きな方
に、文句無しにオススメが出来ます。
まとめ
今回は死霊のしたたりを紹介しました。
80年代のスプラッター映画を語る上では、
本作は外せない映画の一つだけあって、
過激なスプラッター描写や変態的な描写は、
今観ても見劣りはしません。
興味がある方は、
是非、鑑賞をオススメします。
※記事を最後まで読んで下さり、
ありがとうございました。
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