今回はキャンディマンを紹介します。
本作は、クライヴ·バーカーの短編小説を
もとに製作された、都市伝説系のスラッシ
ャー映画です。
キャンディマンは、ジェイソン·ボーヒー
ズやフレディ－·クルーガーと言った有名
な殺人鬼と違い、日本ではあまり
知られていないのが残念ですが、海外では
未だに熱狂的に支持される、殺人鬼の一人です。
また、本作の正式な続編が、2021年に
公開予定ですし、今後の動向に目が離せ
ません!
そんな本作キャンディマンを、
詳しく紹介していきます。
1.キャンディマンあらすじ紹介
“俺の鉤爪でお前を股間から喉元まで
切り裂いてやる…”
シカゴのイリノイ大学に通う、
大学院生のヘレン・ライルは、
都市伝説“キャンディマン”について、
研究を行っていた。
鏡の前で5回“キャンディマン”と唱える
と、背後からスーッと“キャンディマン”
が現れて、巨大な右手の鉤爪で、体を引き
裂かれてしまうというものだった…
ヘレンはある日、
研究室でテープレコーダーから、
取材時に録音した音声を、
文字に起こす作業を行っていたが、
偶然にもその音声が、研究室の清掃を
行っていたヘンリエッタの耳に入った
ことで、“キャンディマン”について、
詳しい話を知っている人物を紹介され、
ヘレンは研究室へその人物を招き入れる。
その人物はヘレンに、
ルーシー・ジーンという女性が、
風呂場で“何者か”に体をズタズタに引き
裂かれて、惨殺された事件についての話
をする…
その事件に興味を抱いたヘレンは、
独自にルーシー・ジーンの事件を調査
して、事件があったとされるカブリーニ・
グリーン団地に辿り着く…
そんなある日、
ヘレンは自宅に遊びに来ていた友人の
バーナデットと一緒に、自宅の洗面台の
鏡で、イタズラ半分に“キャンディマン”
と5回唱える…
しかし、
噂されるように、背後から“キャンディマ
ン”が現れることはなく、何事もなく終わ
ってしまうのだった…
翌日、
ヘレンは友人のバーナデットと一緒に、
ルーシー・ジーンが惨殺された
カブリーニ・グリーン団地へと向かい、
ルーシーが惨殺されたとされる部屋に
侵入すると、洗面所へと移動する。
そこには洗面台があり、
鏡扉を開けると大きな穴が出現し、
そこから隣室に移動できることが判明
する…
さらなる調査をするために、
ヘレンはバーナデットの制止を振り切り、
鏡扉の裏の大きな穴から、
隣室へと移動し、部屋の中の写真を撮り
続ける…
そんな中、
ヘレンは部屋の中で、
“キャンディマン”と思われる人物が描かれ
た、巨大な壁画を発見するのだった…
しばらくして、
ヘレンは単独で再びカブリーニ・グリーン
団地へ取材に訪れた際、その団地に居住す
るジェイクという少年と知り合う。
“キャンディマン”のことを知っているとい
うジェイクは、ヘレンを“キャンディマ
ン”と会わせるために、過去に男の子が殺
害された外の公衆トイレへと案内する。
ヘレンは公衆トイレの外にジェイクを待機
させて、単独で公衆トイレへと入り、
中の様子を写真に収めていくが、
そこへ巨大なフックを手にした黒人男性
と、仲間の男達が現れ、
“俺がキャンディマンだ…”と名乗ると、
男達は一斉にヘレンを袋叩きにする…
ヘレンはひどい暴行を受けたが、
奇跡的に生還を果たし、ヘレンに暴行を加
えた男たちは逮捕され、警察はルーシー・
ジーンや、公衆トイレで殺害された男の子
の事件も、この男らが手を下したのだと断
定し、ヘレンは“キャンディマン”の都市伝
説が、作り話だったのだと理解する。
数日後、
大学の駐車場内を歩いていたヘレンは、
突然、背後から“ヘレン“と呼び掛けられ
る…
ヘレンは後ろを振り向くと、
少し離れたところに、
黒いロングコートを羽織った、
長身の黒人男性が立っていた…
男はゆっくりとヘレンに歩み寄ると、
ノコギリで切り落とされ、そこに
鉤爪が突き刺された、痛々しい右手を
露わにする…
“俺の餌食になれ…”男はそう言うと、
ヘレンは気を失ってしまう…
やがて、
ヘレンの周囲では猟奇殺人が始まり、
警察はヘレンに疑いの目を向け、
ヘレンは徐々に追い詰められていく…
2.キャンディマンのキャスト・スタッフ紹介
日本公開日：1993年7月10日
上映時間：95分
監督：バーナード・ローズ
脚本： バーナード・ローズ
原作：クライヴ・バーカーの禁じられた場
所
製作：スティーヴ・ゴリン
製作総指揮： クライヴ・バーカー
主演者：
ヴァージニア・マドセン → ヘレン・ライル 役
ケイシー・レモンズ → バーナデット 役
ザンダー・バークレー → トレヴァー・ライル 役
ヴァネッサ・ウィリアムズ → アン 役
デフォン・ガイ → ジェイク 役
トニー・トッド → キャンディマン 役
※トリビア
・キャンディマンを演じたトニー・トッド
は、本作が当たり役となり、後に2作の
キャンディマンシリーズで、
キャンディマンを演じている他、
2021年公開の新作キャンディマンにも
出演しています。
3.キャンディマン感想やネタバレなどを紹介
（注意ネタバレも含みます！！まだ未見の方は要注意です！！！）
3-1.キャンディマン感想
1992年に公開されて以来、
ホラー映画界のアイコン的なキャラクター
の一人になったキャンディマン。
これまでに登場したホラー映画界の
アイコン的なキャラクターたちとは違い、
正装で紳士的な振る舞いから、
妙にカッコイイキャラクターで、
個人的にお気に入りの殺人鬼です。
また、キャンディマンが公開されたこの時
代にしては、人種差別を盛り込んだストー
リーは非常に珍しかったかのではないか
と感じ、最近だとアスやゲットアウトのよ
うな、メッセージ性のあるホラー映画が、
30年近い昔に製作されていたという事実は驚きでした。
キャンディマンは人種差別が今以上に
酷かった1800年代に誕生したことが
劇中で語られていましたが、
現実世界でも、2020年に黒人男性の
ジョージ·フロイド氏が、白人警官に
殺害される痛ましい事件がありました。
もしかしたら、今も何処かで第2～第3
のキャンディマンが誕生しているのかも
しれません…
ホラー映画というだけあって、
血の量は多めで、ちゃんとホラー映画然
としたスラッシャー映画に仕上がってい
て、個人的に好きなホラー映画の一つで
す。
3-2.キャンディマン評価
3.5/5点中
ジェイソン・ボーヒーズやレザーフェイ
ス、マイケル・マイヤーズと違い、
都市伝説として人々の間で語り継がれる
キャンディマンは実体を持たない。
この点はエルム街の悪夢のフレディー・ク
ルーガーと設定は似ているが、フレディー
とは違い、ヘレンの周辺で連続猟奇事件
を発生させ、それをヘレンが行ったように
見せかけ、少しずつ周囲から断絶させよう
とする様は陰湿さがあり、キャンディ
マンの存在を証明できるものが何も無いの
で、ヘレンが徐々に追い詰められていく様
は絶望感が半端ないです…
また、黒人を起用したホラー映画のアイコ
ン的なキャラクターは珍しいですし、
キャンディマンの造形(痛々しい右手の鉤
爪やコートの下の蜂に喰われた肉体)
も印象的です。
個人的に大好きなスラッシャー映画です。
未だ未見の方は、すぐにでも鑑賞をオスス
メします!!
3-2.キャンディマンのフィギュアを紹介
こちらは90年代に発売された、
McFARLANE TOYS
(マクファーレン・トイズ)の
Movie Maniacs(ムービーマニアックス)
より、Series4(シリーズ第4弾)
Candyman3 DAY OF THE DEAD
（キャンディマン3 ディ・オブ・ザ・デ
ッド）のフィギュアになります。
トニー・トッド演ずるキャンディマン
の顔。
右手の鉤爪もしっかり再現されてます。
開封するとこんな感じです…
全高は18cmほど、
コートの前は開くことが可能で、
蜂に喰われた、グロテスクな
キャンディマンの胸部を見ることが
できます…
↑はキャンディマン3のキャンディマン。
マクファーレンはこの時のキャンディ
マンをフィギュア化しました。
本作のキャンディマンが着用していた
コートとは違い、キャンディマン3で
キャンディマンが着用しているコートは、
首元のファーを含めて全体がブラック色へ
と変更されてます。
タイトなコートを着用しているので、
綺麗に体のシルエットが出ていて、
とてもファショナブルです。
3-4.キャンディマンのテーマ曲を紹介
キャンディマンを紹介する上で、
もう一つ紹介したいのが、
フィリップ・グラスによって作曲された
キャンディマンのテーマ曲
Helen’s Themeである。
※音量にご注意下さい。
ホラー映画には不釣り合いに感じるほど、
物悲しい楽曲なのが特徴的ですが、
ずっと聞いていたくなるような
不思議な魅力が溢れてます…
キャンディマンを紹介する上では、
このテーマ曲は外せないです。
3-5.キャンディマン(2021)を紹介
本作の直接の続編になるのが、
キャンディマン(2021)です。
スプラッター描写多めの本作と違い、
2021年版は社会派風の作品となっており
ます。
脚本にはアスやゲット・アウトなどの
大ヒット作を監督した、コメディアンの
ジョーダン・ピールが携わってます。
4.キャンディマンこんな方にオススメ
スラッシャー映画やホラー映画好きに
オススメできますし、
ホラー映画が好きじゃない方にも、
個人的には観ていただきたいです。
まとめ
今回はキャンディマンを紹介しました。
鏡の前でその名を5回唱えたら現れると
される、“キャンディマン”。
所詮は都市伝説と思われた話が
実際は本当だった…
周囲から理解されず、少しずつヒロインの
ヘレンが追い詰めらていく様は怖いです
し、キャンディマンによる殺人シーンも、
血飛沫が飛び散る過激なシーンもあり、
ちゃんとスラッシャー映画に仕上がって
ます。
ホラー映画好きは勿論、映画が好きな方に
も鑑賞していただきたいです。
※記事を読んで下さり、
ありがとうございました。
クリックしていただければ、
やる気が出ますので、
よろしくお願いします。
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