今回はビヨンドを紹介します。
言わずと知れた、
イタリアが誇るスプラッター映画
の巨匠ルチオ・フルチによる、
サンゲリア、地獄の門に続く、
代表的なスプラッター映画です。
映画全編を通して、
過激な人体破壊描写が随所で見ら
れ、硫酸で顔面を溶かす、素手で
目玉を抉り取るなど…
ショックシーンが連発し、
さらにファンタジックな映像描写
も相まって、見応えのある作品と
なっています。
ハリウッドの大御所映画監督
クエンティン・タランティーノも
愛した作品です。
それでは詳しく紹介していき
ます。
1.ビヨンドあらすじ紹介
1927年、
アメリカのルイジアナ州にある
セブンドアーズ・ホテル。
そのホテルの一室では、
画家のシュワイクが夜遅くまで
絵画の制作に勤しんでいたが、
そのホテルの一室へ、
大勢の男達が乱入し、怯える
シュワイクに向けて“お前がいる限
り、このホテルと街は呪われる”
と言うと、シュワイクに壮絶な暴
行を加え、シュワイクをホテルの
地下へと連行し、磔にしたあと、
シュワイクの体に硫酸を浴びせて
惨殺するのだった…
時は流れて…
1981年のアメリカの
ルイジアナ州、かつての
セブンドアーズ・ホテルは廃業
し、建物は廃墟と化していたが、
叔父からこのホテルを相続した
ライザは、ホテルの営業再開に
向けて、建物の外装工事を進め
ていた。
だが、
外装工事を行っていた作業員の
ラリーが、作業中に白目をした
女性を目撃し、驚いたラリーは
足場から転落…
ラリーは重傷を負い、
現場に呼ばれた医師の
ジョン・マッケイブ
によって、病院へと搬送される
こととなった。
しばらくして、
ホテルにライザが呼んだ、
水道屋のジョーがやって来ると、
水浸しになっている地下の修理
をしてもらうこととなった。
ライザに地下まで案内された
ジョーは、早速、作業を開始し、
レンガ壁から水が溢れ出してい
る箇所を発見、ジョーはそのレン
ガ壁を崩すと、さらに奥へと道が
続いていることを知る。
ジョーは道なりに進んで行くが、
水が溢れ出す崩れかけの壁に突
き当たる…
ジョーは壁に手を触れると、
徐々に壁に穴が開き始めるが、
同時にそこから腐った腕が飛び
出し、ジョーの顔面を鷲掴みに
すると、そのままジョーの眼球
を抉り出すのだった…
なかなか地下から戻ってこない
ジョーを心配して、雑用係の
マーサがジョーを探しに地下へと
降りるが、そこで惨殺死体
となったジョーを発見…
さらに、
ジョーの遺体の傍には、
54年前に惨殺されたシュワイク
の腐乱死体も横たわっていた…
ジョーとシュワイクの遺体は、
医師のジョン・マッケイブが
勤める病院の解剖室へと運ばれる
が、ジョーの遺体に会うために、
ジョーの妻と娘が病院へとやっ
て来る。
ジョーの妻は、
娘を待合室に残すと、
一人でジョーの遺体が眠る解剖室
へ入るが、腐乱したシュワイクの
遺体を見て発狂…
そのはずみで、
近くに置いてあった硫酸を顔面か
ら被り、亡くなってしまう…
母親の悲鳴を聞いて、
娘の方も急いで解剖室へ入って来
るが、その娘にも悲劇が襲う…
その頃、
ライザの前に“ホテルから立ち去
れ”と忠告するエミリーという盲目
の女性が現れ、エミリーからかつ
てシュワイクが滞在していたホテ
ルの一室を教えてもらう…
ライザはエミリーの情報を元に、
シュワイクが滞在していた部屋の
中を調査してみると、部屋の中か
ら“エイボンの書”と死んだはずの
シュワイクの亡霊を目撃するのだ
った…
ホテルに隠された秘密とは…
ライザに更なる惨劇が待ち受け
ていた…
※エイボンの書とは、
クトゥルフ神話に登場する架空の本。
2.ビヨンドのキャスト・スタッフ紹介
日本公開日:日本劇場未公開
上映時間:87分
監督:ルチオ・フルチ
脚本:ルチオ・フルチ
製作:ファブリッツィオ・デ・アンジェリス
特殊メイク:ジャンネット・デ・ロッシ
主演者:
カトリオーナ・マッコール →ライザ 役
デビッド・ウォーベック → ジョン・マッケイブ 役
サラ・ケラー → エミリー 役
ジョヴァンニ・デ・ナヴァ → ジョー 役
ベロニカ・ラザール → マーサ 役
アントワーヌ・セイント=ジョン → シュワイク 役
※トリビア
・特殊メイクを担当したジャンネ
ット・デ・ロッシは、この他に
もサンゲリアなどのルチオ・フ
ルチの作品で特殊メイクを担当
した他、当ブログで紹介した
デイライトと言ったメジャー作
品や、ハイテンションなどのス
プラッター映画の特殊メイクも
担当されてました。
3.ビヨンド感想やネタバレなどを紹介
(注意ネタバレも含みます!!まだ未見の方は要注意です!!!)
3-1.ビヨンド感想
映画全編を通して残酷な人体破壊
描写がてんこ盛りで、途中からス
トーリーはどうでもよくなってき
ます。
特に水道屋のジョーが目玉を抉り
取られるシーン、ゾンビ化した少
女の頭部を拳銃で吹き飛ばすシー
ンなどは印象深いです…
また、
前述した残酷なスプラッター描写
だけでなく、ゾンビ化した水道屋
のジョーや、同じくゾンビ化した
シュワイクの造形は、
おどろおどろしい姿をしていて、
今観ても身震いするくらいのおぞ
ましさを感じます。
※↑はゾンビ化した水道屋のジョー…
生きた人間にジリジリ近づいてきます…
さらに、
エミリーと初めて出会う橋の
シーンや、終盤の地獄の門が崩壊
するシーンなど、ファンタジック
に感じる映像描写もあり、ただグ
ロくて怖いスプラッター映画では
ない…はずです…
3-2.ビヨンド評価
3/5点中
物語に不条理さがあって、
理解できない部分もあったが、
序盤から終盤まで残酷な人体破壊
描写や恐怖演出が多く、物語に自
然と惹き込まれる面白さがありま
す。
ルチオ・フルチはビヨンド以外に
も、数多くの映画を製作していま
すが、個人的にはビヨンド、サン
ゲリア、地獄の門がベストな感じ
がします。
スプラッター映画が好き、
または興味があるという方は、
まずは観て欲しい作品です。
3-3.ビヨンドのフィギュアを紹介
本作ビヨンドより、
盲目のエミリーがフィギュアに
なっていた!!
こちらのエミリーのフィギュア
は、ニューライン社から2013年
に発売されております。
全高は約30cm。
劇中で登場したエミリーの盲導犬
や、シュワイクの部屋に置いてあ
ったエイボンの書も忠実に再現さ
れてます。
個人的にエミリーの足元にある、
THE BEYONDのロゴが堪らなく
かっこいいです。
補足:当ブログで紹介した
のフィギュアも、
ニューライン社よ
り発売されてます。
4.ビヨンドこんな方にオススメ
スプラッター映画、ホラー映画
好きにオススメができます。
まとめ
今回はビヨンドを紹介しました。
序盤から終盤まで残酷描写
てんこ盛りのファンタジックな
スプラッター映画であり、
ホラー映画やスプラッター映画
好きには堪らない作品です!!
また、
タランティーノも愛した作品だけ
あって、未だに世界中のホラーフ
ァンから愛される、伝説的スプラ
ッター映画でもあります。
気になる方は、
是非、鑑賞をオススメします。
※記事を最後まで読んで下さり、
ありがとうございました。
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