今回はエレファントを紹介します。
本作は実際にアメリカで起きた
銃乱射事件を元にした後味の悪い映画です…
各キャラクターごとに物語がパート分けされ
彼等それぞれの日常が淡々と描かれていて、
多方面から物語を観れるのが楽しいです。
それでは詳しく紹介していきます。
1.エレファントあらすじ紹介
高校生のジョンは泥酔状態の父親を
助手席に移し、高校へと車を運転していた。
同じ頃、写真部のイーライはポート
フォリオを作るために公園でカップルの
写真を撮っていた。
数枚の写真を撮らせてもらうと、
イーライは高校へと戻って行く。
ジョンは遅刻して高校に到着し、
助手席で座ったままの父親を自宅に
帰すために、公衆電話から自宅に電話して
兄ポールに父親を迎えに来てもらうように
頼む。
だが、その姿をルース校長に目撃され
校長室へと呼び出される…
高校のグラウンドで仲間たちとアメフトを
楽しんでいたアメフト部のネイサンは、
一人校内に戻ると恋人のキャリーと待ち
合わせをして外出許可をもらいに行く。
ジョンはルース校長からたっぷり説教を
受けた後、授業には出ずに校外に出る。
その時、ミリタリーの服に身を包み、
ただならむ雰囲気を漂わせるエリックと
アレックスの二人とすれ違うが、
二人から“中に入るなよ。地獄になるぞ”と
忠告を受ける…
数日前、高校の物理の授業中にアメフト部の
ネイサンを筆頭に、教師の目の届かない
ところで陰湿ないじめを受けるアレックス。
アレックスはランチの時間になると、
生徒たちが集まるカフェテリアに行って
熱心に何かをメモ書きしていた…
ある生徒から“何してるの?”と聞かれるが、
アレックスは“作戦さ、今に分かる”と答える。
アレックスは自宅に戻ったあと、
自宅に友人のエリックを招き入れて
ネットで銃器の通信販売サイトに目を通す。
そして、注文した銃器が自宅に届き、
二人は早速、銃の試射を行う。
1999年4月20日…
エリックとアレックスはアサルトライフルや
ショットガン、拳銃などで重武装して
高校で虐殺を開始する…
2.エレファントのキャスト・スタッフ紹介
日本公開日： 2004年3月27日
上映時間：81分
監督： ガス・ヴァン・サント
脚本： ガス・ヴァン・サント
製作： ダニー・ウルフ
編集： ガス・ヴァン・サント
主演者：
ジョン・ロビンソン → ジョン 役
イーライ・マッコネル → イーライ 役
アレックス・フロスト → アレックス 役
エリック・デューレン → エリック 役
ジョーダン・テイラー → ジョーダン 役
※トリビア
・本作はカンヌ国際映画祭でパルム・ドール
と監督賞を受賞した。
3.エレファントの感想やネタバレなどを紹介
（注意ネタバレも含みます！！まだ未見の方は要注意です！！！）
3-1.エレファントの感想
本作は1999年4月20日に起きた米国
コロンバイン高校銃乱射事件を
元にした映画です。
事件当日の出来事を、コロンバイン高校に
通う各高校生の視点からドラマ24形式で
物語が進行し、無駄なBGMが一切無く
淡々とストーリーが進むので
自然と物語に惹き込まれていきます。
しかし、
各々のキャラクターの心理的な内面が
描かれておらず、それ故、銃乱射事件を
起こしたエリックとアレックスがどう
いった心境から事件を引き起こしたのかが
最後まで分からず、ラストは映画オリジナ
ルの後味の悪い結末を迎える…
※↑は事件を起こしたエリックとアレックス。
他人が何を考えているかなんて
その人にしか分からないことだけど、
いくら何でも犯行を犯した少年2人を
常軌を逸した狂人として描き過ぎてる感じがしました…
後味の悪い映画を観たいのなら、
オススメしたくなるのが本作です。
3-2.エレファントの評価
3/5点中
上映時間81分と短いのに対し、
物語への没入感が強い映画でした。
ドラマ24形式で物語が淡々と進行し
各キャラクターごとの高校生活の一端を
観れるので、特定のキャラクターに
感情移入出来たり、出来なかったり…
学生時代を思い出させてくれる
リアリティー溢れる映画です。
ラストにかけては、エリックと
アレックスが重武装して高校に現れ、
学校内は阿鼻叫喚の地獄と化し、
序盤から続いた平凡な高校生たちの
日常が一瞬にして崩れ去る恐怖と共に、
ラストのシーンで後味の悪い映画だったと
強く記憶に残りました。
3-3.コロンバイン高校銃乱射事件の犯人のホームビデオ
下記の動画は、事件を引き起こした
エリック・ハリスとディラン・クレボルド
の実際の犯行を予告したホームビデオです。
銃の試射をする二人の姿と、
正気を失ったように恨みの言葉を
ビデオカメラに向かってしゃべっているのが
印象的です…
余談ですが、この事件をきっかけに
全米では銃乱射を想定した避難訓練が、
75％の学校で実施されるようになり
米国の学校の安全の在り方を
根本的に変えた事件と言われています。
4.エレファントこんな方にオススメ
後味の悪い映画を観たいのであれば、
本作は上映時間81分と比較的短いので
かなりオススメできます。
本作はホラー映画ではないですが、
終盤の虐殺シーンは臨場感が高く
恐怖を煽られます。
そういったバイオレンスな
表現が苦手な方は避けた方が
無難かもしれません…
まとめ
今回はエレファントを紹介しました。
本作は実際にアメリカで起きた
銃乱射事件を元にした後味の悪い映画で
すが、物語への没入感が強く、最後まで
一気見出来る映画です。
興味があれば、強く本作の鑑賞を
オススメします!!
※記事を読んで下さり、
ありがとうございました。
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よろしくお願いします。
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