今回はカジュアリティーズを紹介します。
アメリカ兵の分隊の兵士たちが、
少女を拉致、強姦後に殺害した事件を、
マイケル・J・フォックス演ずる
エリクソン上等兵は必死に軍に告発
するのだが…
戦争の残忍さをとことん描き、
鑑賞後には何とも言えない気持ちになる
名作のベトナム戦争映画です。
それでは詳しく紹介していきます。
1.カジュアリティーズあらすじ紹介
ベトナム戦争に従軍経験のある
エリクソン元上等兵は、
故郷のアメリカで地下鉄に乗車した際に、
向かいの席にベトナム系の女学生が
座ったことに気付く…
何度か女性の顔を見たあと、
エリクソン元上等兵はベトナム戦地での
辛い過去を思い出していく…
1966年ベトナム…
エリクソン上等兵を含めたアメリカ兵たち
は、ジャングル内での夜間偵察の任務に
あたっていた。
そんな中、ベトコンの迫撃砲が分隊を
直撃！
エリクソン上等兵の近くに迫撃砲が
着弾し、エリクソン上等兵はベトコンが
作った地下トンネルに体半分まで
埋もれてしまう…
地下トンネル内を移動していたベトコンの
兵士の一人が、その状況に気付き、
コンバットナイフを口に咥えて
ゆっくりとエリクソン上等兵の元へと
近付いてくるが、直前のところで
ミザーフ軍曹に救出され、何とか危機を
脱する…
夜が明けて、分隊はとある村に到着し、
束の間の休息を得たかのように思えたが、
分隊の兵士たちが楽しく談笑をしている
最中に、ベトコンの急襲を受け、
あと30日で故郷アメリカに帰還するはず
だったブラウン伍長が撃たれてしまう…
その後、危篤状態のブラウン伍長は
救助ヘリで運ばれていった…
分隊の組み直しを行うため、ミザーフ軍曹
率いる分隊はウルフ基地へ移動するが、
そこでミザーフ軍曹からブラウン伍長が
戦死したことを告げられる…
ブラウン伍長が戦死したことで
分隊に補充としてディアズ上等兵が
加わり、分隊は新たな任務として、
“チャーチク川の209の丘“を目指すことと
なった…
しかし、分隊は目標地点を目指す途中で、
村からベトナム人の少女を拉致し、
慰安婦として少女を利用するという暴挙に
出る…
やがて唯一レイプを拒んだ
エリクソン上等兵を除く全員が
拉致した少女をレイプするが、
それを見かねたエリクソン上等兵は
少女を逃がそうとする…
しかし、逃げる途中で分隊のクラーク伍長
に少女は捕まり惨殺されてしまう…
基地に戻ったエリクソン上等兵は
ライリー中尉にこの事件を報告するが、
全く相手にはされずミザーフ軍曹や
他の分隊のメンバー全員がバラバラ
の分隊に異動させられてしまう…
事件が公になることを恐れた
ミザーフ軍曹や他の分隊の兵士たちは、
密かにエリクソン上等兵を抹殺しようと
するが…
2.カジュアリティーズのキャスト・スタッフ紹介
日本公開日： 1990年2月10日
上映時間：113分
監督： ブライアン・デ・パルマ
脚本： デヴィッド・リーブ
原作： ダニエル・ラング
製作： アート・リンソン
音楽： エンニオ・モリコーネ
主演者：
マイケル・J・フォックス → エリクソン上等兵 役
ショーン・ペン → ミザーフ軍曹 役
エリック・キング → ブラウン伍長 役
ドン・ハーヴェイ → クラーク伍長 役
ジョン・レグイザモ → ディアズ上等兵 役
ジョン・C・ライリー → ハッチャー上等兵 役
ヴィング・レイムス → ライリー中尉 役
サム・ロバーズ → カーク牧師 役
※トリビア
・本作カジュアリティーズは、
アメリカの雑誌“ニューヨーカー”
に載った実話をもとに製作された
ベトナム戦争映画。
3.カジュアリティーズの感想やネタバレなどを紹介
（注意ネタバレも含みます！！まだ未見の方は要注意です！！！）
3-1.カジュアリティーズの感想
本作は戦争の残忍さをとことん描いて
いるが、その残忍さというのは
戦闘シーンではなく、ミザーフ軍曹や
同僚の兵士たちによって拉致された
挙句、レイプされ惨殺された少女に対して
の、胸糞が悪くなるほどの仕打ちに残忍さ
を感じるのである。
戦争映画を題材にした映画は数あれど、
ここまで胸糞が悪いのは珍しいです。
過酷な戦場で徐々に狂気に陥っていく
ミザーフ軍曹や同僚の兵士たち…
しかし、
そんな危機的な状況下でも正義感や
倫理観を保ち、間違ったことには
決して賛成できないエリクソンは、
少女をレイプすることを最後まで拒み、
少女がレイプされたあとも
ただ一人分隊の中で少女を逃がそうと
尽力するわけだが、ベトコンとの戦闘中に
“うるさいから”という理由だけで、
分隊の兵士はナイフで何度も少女を
突き刺し、最期は一斉射撃で蜂の巣に
されるという非業の死を遂げた少女…
そんな非業の死に追いやったミザーフ軍曹
や他の同僚たちを、エリクソンは必死に
告発しようとするわけだが、エリクソンの
告発は誰にも聞いてもらえず、仕舞いには
ミザーフ軍曹や同僚の兵士たちに更なる
告発を恐れて、口封じのため殺害されそ
うになる…
こんな鬼畜も劣るような悪魔な連中を、
何とか軍法会議まで持っていくことに
成功するが、そこで出るミザーフ軍曹や
同僚の兵士たちの言葉はどれも罪を
正当化するようなものばかり…
結局、ミザーフ軍曹を含めた4人の兵士の
罪状が確定し、彼等は刑務所送りになる
が、物語はこの4人が刑務所を出所した
暁に、自分たちを刑務所に送り込ん
だエリクソンに復讐に来ることが
予想される終わり方で幕を閉じる…
惨殺された少女は浮かばれないだろうし、
戦場で唯一、倫理観や正義感を保ち続けた
エリクソンが、ベトナム戦争終結後も
ビクビクしながら毎日を過ごさないと
いけない現実に、やりきれない気持ちに
なったベトナム戦争映画です。
3-2.カジュアリティーズの評価
3.5/5点中
バック・トゥ・ザ・フューチャーに
出演していたマイケル・J・フォックスが
主演だったため、わりとコメディー色の
あるベトナム戦争映画だと思っていたが、
本作にはコメディー要素は0。
ひたすら人間の残忍さと狂気を描き、
主演のマイケル・J・フォックスは
これまで出演した映画では見せなかった
非常にシリアスな演技を披露してくれました。
その演技もとても自然で
違和感はなかったです。
嫌な後味が残る映画ですが、
上映時間113分を中弛みなく物語が進行し
とても緊張感を感じる映画です。
まだ未見の方は是非、
視聴をオススメします。
3-3.ベトナム戦争映画ハンバーガー·ヒルを紹介
本作カジュアリティーズと同じく
ベトナム戦争を舞台にした、
マイナーだけど死ぬまでに一度は
観ておきたいのがハンバーガー·ヒル…
こちらも期待を外さないベトナム戦争映画
ですので、要チェックです👇
4.カジュアリティーズこんな方にオススメ
ベトナム戦争を題材にしたプラトーンや
フルメタル・ジャケットなどの
ベトナム戦争映画や戦争映画がお好きな
方にもオススメできますし、
ヒューマンドラマやサスペンス映画好き
な方にもオススメできる映画です。
まとめ
今回はカジュアリティーズを
紹介しました。
マイナーな分類に入る
ベトナム戦争映画ですが、
主演にはマイケル・J・フォックス他
ショーン・ペンなどの豪華スターが
勢揃いの映画です。
戦時下の人間の残忍さや狂気をとことん
描き、鑑賞後には嫌な後味が残るかもし
れません…
しかし、それでも観て損は無しの
名作のベトナム戦争映画です。
興味があれば是非ご鑑賞下さい。
※記事を読んで下さり、
ありがとうございました。
クリックしていただければ、
やる気が出ますので、
よろしくお願いします。
オカルト・ホラーランキング
コメント