今回は未来世紀ブラジルを、
紹介させていただきます。
カルトSF映画として未だに根強い人気
を持った作品で、この不思議な世界観に
中毒になる方がいらっしゃるはず!!
1.未来世紀ブラジルのあらすじ紹介
20世紀のどこか…
ある一家が住むアパートの天井を
突き破って、特殊部隊の恰好をした男達が
雪崩込み、一家の大黒柱バトルが拘束され
連行されてしまった…
しかし、
上の階の住人ジルは、
“彼は情報省が探しているタトルではなく、
バトルだ。”と言うのだが…
記録局に勤めるサム・ラウリーは
ある日、自分が銀の甲冑を身に着けて
大空を舞い、謎の美女と口づけをする
夢を見るが、記録局の局長から電話が入り、
サムは目を覚ます。
そして自分が寝坊したことに気付く…
記録局に着いたサムは
何気なくモニターに目をやると、
そこには夢の中でサムが口づけをした
美女が写ったが、一瞬目を離した間に
美女は消えてしまっていた…
その美女は誤認逮捕されてしまったバトルの
上の階の住人ジルで、彼女は誤認逮捕の
件で情報省に抗議に来ていたのであった。
しかしジルは呆気なく情報省の職員に
突き返されてしまう…
その頃、サムは局長室で局長の故障したと
思われたコンピューターを修理するが、
故障原因は個人コードの不適合だと判断、
連行されたバトル氏の誤認逮捕にその時に
なって気付く…
局長は慌て出したが、サムはうちの
責任ではなく情報剥奪局のミスだと
言うと、局長は安心した様子を見せるのであった…
その日の夜、
サムは美容整形好きの母親とディナーへと向かう。
ディナー先のレストランには
母の友人で同じく整形好きのアルマと
娘のシャーリーが二人の到着を待っていた。
レストランでの食事中、
近くの席でテロリストによる爆弾事件が
発生するが、彼等は一切動ずることもなく
食事を続けるのであった…
夜、サムは再び夢を見る…
夢の中でサムは銀色の甲冑を身にまとい、
大空を舞っていたが、途中であの美女が現れサムの名前を呼ぶ…
サムは彼女に近付こうとしたが、
地上の地面から突然、
巨大な柱が何本も突き出てきて
驚いたところでサムは目を覚ます…
直後に部屋の暖房装置が故障して
煙を上げているのに気付き、
サムは管理会社へ電話するが、
人手不足と言われるだけで
相手にはされなかった…
しばらくすると、
サムの部屋に思わぬ侵入者がやってくる。
その侵入者はサムに銃を突きつけながら、
“自分は暖房修理屋のタトルだ”と名乗り、
さっきの管理会社の電話を傍受して
ここまで来たとサムに言うと、
部屋の暖房を修理してしまう…
そして、
タトルは颯爽と部屋から去って行くのだった…
翌朝、記録局で勤務中のサムが局長に
呼び出され、誤認逮捕されたバトルが抹殺されたことを知る…
2.未来世紀ブラジルのキャスト・スタッフ紹介
日本公開日: 1986年10月10日
上映時間:144分
監督: テリー・ギリアム
脚本: テリー・ギリアム
製作: アーノン・ミルチャン
音楽: マイケル・ケイメン
主演者:
ジョナサン・プライス → サム・ラウリー 役
キム・グライスト → ジル 役
イアン・ホルム → カーツマン(局長) 役
ロバート・デ・ニーロ → タトル 役
マイケル・ペイリン → ジャック 役
ピーター・ヴォーン → ヘルプマン 役
※トリビア
・サム・ラウリー役の
ジョナサン・プライスは、
度々、テリー・ギリアムの作品に
出演していて、最近では2018年公開の
テリー・ギリアムのドン・キホーテ
に出演している。
3.未来世紀ブラジルの感想やネタバレなどを紹介
(注意ネタバレも含みます!!まだ未見の方は要注意です!!!)
3-1.未来世紀ブラジルの感想
テリー・ギリアムは12モンキーズでも
独自の未来世界を構築していたけど、
本作未来世紀ブラジルの世界観は
12モンキーズ以上にかなりぶっ飛んでる…
未来を舞台にした映画は数あれど、
本作以上にクセの強い作品は
少ないのではないでしょうか?
サムの部屋に内蔵されている
便利でおかしな生活ガジェットの数々、
美容整形と称してクリップで顔面の皮膚を
引っ張られるサムの母親、
レストランで提供される料理…
狂気を感じさせながらも
どこかユーモアがあって笑える。
特に驚いたのはレストランでの食事中、
爆弾テロが発生したのに
平然と食事を続けるサムたち…
わりとまともな方だと思っていた
サム自身も、どこか頭のネジが飛んでる
ように感じさせられた描写だった。
抑圧された未来の管理社会、
サムは夢の中で甲冑を身に着け
大空を舞う夢を度々見るが、
この管理社会で生活するサムの精神が
限界に近付いていたのではないでしょうか…
物語も途中から、
サム自身の妄想なのか分からなくなって
しまい、管理社会の中で自由を求めた男は
絶望のラストを迎える…
賛否は分かれそうだが、個人的には
かなり楽しめたカルトSF映画です。
3-2.未来世紀ブラジルの評価
3.5/5点中
CGがまだない時代、
ミニチュアセットで再現された未来都市や
特殊メイクで表現される未来の美容整形などなど…
一度観たら脳裏に焼き付いて
離れなくなるようなものばかり…
しかし、
どこかノスタルジーに浸れるのはなぜだろう?
何度も鑑賞したくなるような
不思議な中毒性を持った作品でした。
希望を粉々に打ち砕く絶望的なラストも、
本作が未だに根強い人気を持った
カルトSF映画の理由かもしれないです…
3-3.未来世紀ブラジルの挿入歌
本作未来世紀ブラジルで
主人公のサムが口ずさんでいた歌です。
絶望的なラストですが、
この歌自体は“この世の楽園”を歌った
ものでした。
サムはあまりにもひどい世界に絶望し
空想の世界に逃避したのでしょうね…
4.未来世紀ブラジルこんな方にオススメ
未来を舞台にした映画がお好きな方なら、
是非、オススメしたいところですが…
結構、ぶっ飛んでる描写があるので
この世界観に抵抗感を表す方もいるかと
思われます…
(私は好きでしたが…)
12モンキーズを鑑賞して
テリー・ギリアムの不思議な世界観に
興味を持てた方は、かなり気に入っていただける作品だと思います。
まとめ
今回は未来世紀ブラジルを
紹介させていただきました。
クセの強い未来世界に中毒になること
間違い無しのカルトSF映画ですので、
是非、鑑賞をオススメいたします。
※記事を読んで下さり、
ありがとうございました。
クリックしていただければ、
やる気が出ますので、
よろしくお願いします。
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