今回はブレーダーズ クライチカ
を紹介います。
本作は怪奇小説家H・P・ラヴクラフトの
“潜む恐怖”を映画化したモンスター映画
です。
近親交配の末に誕生したグロテスクな
ミュータントたちの造形はなかなか
おどろおどろしく雰囲気があります。
また、
ブレードランナーでロイ・バティを怪演
したルトガー・ハウアーがなんと医師役
で出演しています‼
それではそんな本作を、
詳しく紹介していきます。
1.ブレーダーズ クライチカあらすじ紹介
17世紀のオランダ国王は、
貴族内にある近親交配が血友病などの
遺伝子欠陥を引き起こしていることに
気付き、近親結婚禁止令を制定したが、
貴族のイヴァ・ヴァン・ダムだけは
肉体的快楽のために、双子の弟を
利用していた。
やがて、
オランダ国王の法令を耳にしたイヴァは、
双子の弟や家族と共にアメリカのニュー
イングランドの孤島に移住し、その土地に
邸宅を構えたが、時が流れるにつれて一族
は周囲との接触も無くなり、
自然と姿を消してしまった…
現在…
夫のジョン・ストラウスの敗血病治療の
手掛かりをつかもうと、妻で看護師の
キャスリーンは、ジョンと一緒にニュー
イングランドの孤島へとやって来るが、
孤島に向かう船内でジョンが敗血病の
発作を引き起こし、血を吐いて倒れて
しまう…
キャスリーンは急いでジョンを連れて
島で唯一の医師マーロウのもとへと向か
い、ジョンは敗血病に有効なジメルカプ
ロールを投与されて一命を取り留める。
しばらくして、
キャスリーンは個人的な相談事をしに
マーロウ医師のもとを訪れ、
ジョンの病気の原因が遺伝性のもの
なのかと見解を聞く、すると、
マーロウ医師はこの土地で滅んだ
ヴァン・ダム一族について話を始め、
一族が近親での交配を繰り返していた
こと、近親交配が突然変異を生み出し、
左右の眼の色が異なることも特徴として
挙げる。
何と、ジョンも左右で瞳の色が異なってい
たのだった…
しかも、
ジョンはパリ育ちであったが、
生まれはニューイングランドのこの孤島
であったのだった…
ジョンはヴァン・ダム一族と何か関係が
あるのか…
翌日、キャスリーンはジョンと共に
ヴァン・ダム一族が遺した邸宅に、
独りで暮らすレクシーのもとへ向かった。
マーロウ医師によると、
レクシーは過去にヴァン・ダム一族を
研究していたピーターソン医師のもとで
働いていた看護師であったとのことだった。
そして、
レクシーはジョンがヴァン・ダム一族の
血筋であること、ヴァン・ダム一族は
滅んではおらず、島の地下トンネルを
使って生き延びていることを告げる…
そんな中、
邸宅内に潜んでいたヴァン・ダム一族の
血筋であり、人喰いのミュータントと化し
た化物が現れると、一瞬のうちにレクシー
を惨殺する…
やがて、
孤島に嵐が到来し、
島の住民たちは灯台に避難するが、
住民たちを狙って島の地下から
化物たちが姿を現す…
2.ブレーダーズ クライチカのキャスト・スタッフ紹介
原作:H・P・ラヴクラフト原作
“潜み棲む恐怖”
チャールズ・アデア
ロナルド・シャセット
・脚本を担当したダン・オバノンは、
エイリアン、バタリアン、
トータル・リコールの脚本家と
しても有名。
3.ブレーダーズ クライチカ感想やネタバレなどを紹介
3-1.ブレーダーズ クライチカの感想
原作がH・P・ラヴクラフト‼
キャストにはルトガー・ハウアーが名を
連ねており、鑑賞前は本作への期待が
大きかったが、ものの見事にこの期待を
裏切ってくれました笑
まず、
肝心の近親交配の末に誕生した
ミュータントが全然怖くない…
※↑は本作に登場するミュータントのご尊顔
こんなのがウジャウジャ出てくるんで
すが、どいつもこいつも足が無いので、
動きが遅い…
しかも、
長年の間、地下で暮らしていたため、
光に弱い…といった位に弱点が多過ぎる…
終盤は、灯台に避難した島の住民と
ミュータントの大激闘が始まるが、
ミュータントが弱すぎるので、
緊迫感がない…
ルトガー・ハウアーが出演している点
や若干のエロチックなシーンがあるのは
一部のマニアには嬉しいかもしれないが、
全体的にストーリーの盛り上がりも少な
く、C級のモンスター映画です。
3-2.ブレーダーズ クライチカの評価
ルトガー・ハウアーが出演していたので、
どんな狂人医師を演じてくれるのか期待
していたが、本作ではルトガーの怪演は
見られず、ごくごく普通の町医者を演じて
おりました…
ルトガー・ハウアーはブレード・ランナー
やヒッチャーといった大ヒット作の出演も
あるけど、こんなC級のモンスター映画
にも出演していたとは…
ルトガー・ハウアーは仕事を
選ばないんですね…
また、本作には若干のエロチックシーン
やミュータントの解剖シーン
といったグロ描写もありますが、
ホラー映画に馴れた方であれば
正直どうってことないです。
※↑はミュータントの解剖シーン。
どうやら化物たちは両性具有の
ようだ…
しかし、前述したとおり、
ミュータントに怖さが感じられない、
グロ描写が少なめと残念な点が多いです
が、エロチックなシーンはスピーシーズ
並みにエロいです。
4.ブレーダーズ クライチカこんな方にオススメ
モンスター映画、SFホラー映画
H・P・ラヴクラフトがお好きな方に
オススメができます。
まとめ
近親交配の末に誕生した
ミュータントたち!!
しかし、そのミュータントは
怖くないうえに弱い…
ルトガー・ハウアーが出演しているのと、
エロチック描写があるのは良かったが、
それ以外は…
H・P・ラヴクラフト、モンスター映画
やルトガー・ハウアーが好きな方であれ
ば、鑑賞してみてはいかがでしょうか。
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