今回はコズモポリスを紹介します。
染みの、デヴィッド・クローネンバーグ監
督作品です。
若きエリート投資家の男パッカーが、
たった一日で破滅へと突き進んでいく
様を、会話を中心に描いており、
これまでのクローネンバーグ作品の中で
も、かなり異質な作品です…
それでは詳しく紹介していきます。
1.コズモポリスあらすじ紹介
若くして巨万の富を築き上げた、
投資家のエリック・マイケル・パッカー
は、白いリムジンに乗り、ニューヨーク
の街を走っていた。
今、ニューヨークの街は、
大統領が訪問していることで、
各地で交通マヒを引き起こしていた…
そんな中、パッカーを乗せたリムジンは、
床屋へと向かっていたが、
リムジンは信号に引っ掛かり停車する。
何気なく隣のタクシーを見たパッカーは、
タクシーに妻イリースが乗っていること
に気付き、パッカーはリムジンから降車す
ると、イリースが乗ったタクシーに乗り込
む。
パッカーはイリースを朝食に誘い、
近くのカフェに入る。
パッカーはイリースに、
セックスをすることを持ち掛けるが、
イリースはそれに応じることはなかった。
パッカーはリムジンに戻り、
愛人のディディとセックスをするが、
その直後に、ボディーガードのトーヴァル
から、IMFのアーサー・ラップ理事が襲撃
されたとの情報を得る…
リムジンは渋滞に巻き込まれて
停車していたが、そこへ
リムジンに近付く男がいた。
男はドクターイングラムと名乗り、
いつもの医者に代わって、
パッカーへ健診を行う。
リムジンは相変わらず床屋へと向かってい
たが、道で水道管が破裂する事故に遭遇…
仕方なくパッカーは別ルートで床屋まで
リムジンを走らせるが、途中で妻イリース
がいる本屋へ立ち寄る。
そこでイリースから“セックスの匂いが
する…”と指摘されるが、
パッカーは“健診の匂いだ”と嘘をつき、
イリースを昼食へ誘う。
パッカーはそこでも、
しつこく妻イリースをセックスに誘うが、
イリースがそれに応じることはなかった…
再び床屋へと向うために、
リムジンに乗車したパッカーだったが、
床屋へと行く際中に、
ボディーガードのトーヴァルから連絡が
入り、IMFのアーサー・ラップ理事に続い
て、パッカーへの襲撃計画も着々と進行し
ているとの情報が入るが、それでもパッカ
ーは床屋へと行くことを止めなかった…
パッカーは床屋へと向う途中、
ホテルで女性ボディーガードのケンドラ
とセックスをした後、パッカーはさらな
る刺激を求めて、テーザーガンで撃って
くれるように頼む…
ホテルを出た後、
リムジンで床屋へと向うが、
劇場の前でタバコを吸うイリースを見掛
けたパッカーは、イリースを夕食へと誘
う。
夕食に出掛けた先で、
パッカーはイリースに対して、
自身が経営するパッカー・キャピタル社
の有価証券が0になり、破産寸前であるこ
と、おまけに自身に対する襲撃計画が
進行していることを告げ、パッカーは
破滅へと突き進んでいく…
2.コズモポリスのキャスト・スタッフ紹介
日本公開日:2013年4月13日
上映時間:110分
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
脚本: デヴィッド・クローネンバーグ
原作:ドン・デリーロのコズモポリス
製作:パウロ・ブランコ
主演者:
ロバート・パティンソン → エリック・マイケル・パーカー 役
サラ・ガドン → イリース 役
ジュリエット・ビノシュ → ディディ 役
ケビン・デュランド→ トーヴァル 役
パトリシア・マッケンジー → ケンドラ 役
ポール・ジアマッティ → ベノ・レヴィン 役
※トリビア
・原作は小説家のドン・デリーロが
2003年に発表したコズモポリス。
3.コズモポリス感想やネタバレなどを紹介
(注意ネタバレも含みます!!まだ未見の方は要注意です!!!)
3-1.コズモポリスの感想
映画のシーンのほとんどが、
パッカーの乗る白いリムジンの中での、
登場人物同士の他愛もない会話が中心の
ため、個人的には退屈で退屈で仕方なか
った…
エリート投資家が一日で破滅していくのが
本作のストーリーだが、如何せん、主人公
のパッカーがどんなに追い詰められても、
感情の高低差が見られないため、
こちら側したら何の緊張感も伝わらず、
ハラハラ感もない…
しかも、パッカーは破産寸前まで追い
詰められてはいるが、パッカーの妻イリー
スは、超の付く資産家の娘のため、
何かあってもイリースの親から金銭
的な援助も受けることができる状況なの
で、プライドさえ捨てれば、いくらでも
這い上がることができる大甘な状況…
それなのに、
なぜパッカーがボディーガードの男を
殺し、自ら首を絞めにいくような行動を
するのか理由が分からない…
会話劇が中心のスリラー映画ですが、
悪い意味で期待を裏切られた映画です…
3-2.コズモポリス評価
1.5/5点中
デヴィッド・クローネンバーグは、
過去に破産寸前まで追い込まれたとされる
を監督しているが、
個人的にはこのスパイダーより
ひどい出来でした…
クローネンバーグお得意の変態的な描写、
バイオレンス描写も見られず、
クローネンバーグらしさが皆無…
こんなシーンや…
こんなシーンは一切なく、
ただただ会話が延々と続く映画だと
思ってください…
主人公のパッカーは、劇中で常に刺激を求
めていたが、観ているこちら側には何も刺
激が伝わらないスリラー映画でした。
3-3.デヴィッド・クローネンバーグのオススメ作品6本紹介
コズモポリスは個人的に超駄作でしたが、
デヴィッド・クローネンバーグは
これまでに素晴らしい映画を残してい
ます。
年代順にオススメのデヴィッド・クローネ
ンバーグの監督作品を、6本紹介します。
1.ラビッド
デヴィッド・クローネンバーグが監督した
異色の吸血鬼映画です。
美女に咬まれた男達が、続々と狂人と化し
て、街を埋め尽くしていく様はドーン・オ
ブ・ザ・デッドのようで恐怖感がありま
す。
2.スキャナーズ
超能力者同士の死闘を描いた、
デヴィッド・クローネンバーグ監督の、
代表的なSFバイオレンス映画です。
特に序盤の頭部破裂シーンは、
強烈です!!
3.デッドゾーン
ITやスタンド・バイ・ミーのスティーブ
ン・キングの同名小説を、映画化した作
品。
事故によって透視能力を得た男が、
連続猟奇殺人の解決に挑んだり、
果ては世界を破滅から救うために
尽力したりと、かなり面白い作品です。
4.ザ・フライ
テレポートの実験を行っていた科学者が、
テレポッドに入り込んでいた一匹のハエの
存在に気付かず、ハエごとテレポートした
ことで、徐々に肉体が人間とハエの、
中間生物へと変貌を遂げていく傑作の
SFホラー映画です。
個人的にはクローネンバーグの作品の
中で、一番好きな作品です。
5.ヒストリー・オブ・バイオレンス
アメリカの小さな田舎町で、
ダイナーを営むトムの店に、
二人組の強盗が押し入るが、
トムはあっという間に二人組の強盗を
惨殺してしまう…
トムは一躍町のヒーローになるが、
トムには家族さえ知らない、
恐るべき過去があった…
6.イースタン・プロミス
クローネンバーグ風の仁義なき戦い
と言った感じの作品。
ヒストリー・オブ・バイオレンスに主役
で出演していた、ヴィゴ・モーテンセンが
ロシアンマフィアの役で出演していて、
その姿は何の違和感もないです…
4. コズモポリスこんな方にオススメ
スリラー映画やサスペンス映画好きに
オススメしたいですが、
正直、会話がメインの映画なので、
退屈すること間違いなし!!
まとめ
今回はコズモポリスを紹介しました。
エリート投資家の男が、
たった一日で破滅していく様を、
男が乗るリムジンの中を中心にして進んで
いく異色のスリラー映画です。
興味がある方は、損したつもりで鑑賞して
みるのもいいかもしれません…
※記事を読んで下さり、
ありがとうございました。
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よろしくお願いします。
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